春木メディカルサービス

エックス線漏えい線線量測定とはなんですか

多くの病院、クリニックなどではエックス線を使った画像診断のための機器(医療用エックス線装置)を使います。

健診などでも使われる胸部エックス線写真、バリウム検査で使うテレビ寝台から、体内の様子を撮影する CT装置、カテーテル手術に用いるアンギオ、その他にも歯科用、マンモグラフィ、骨塩定量検査など多種多様なエックス線装置があります。

エックス線装置は放射線の一種、エックス線を使います。エックス線は画像診断において有用ですが、人体に対する過多な被ばくはエックス線障害を発生させると言われています。

そのため、医療用エックス線装置は放射線防護が施された専用の「エックス線室」(レントゲン室、エックス線診療室など)に設置し、使用することが法律により決められています。(エックス線室ではできないオペなどのため、エックス線室以外で使う場合もあります)

エックス線の防護には鉄筋コンクリートか鉛を用います。鉄筋コンクリートでは 15~20cm の壁厚、鉛は 1.5~2.0mm の鉛シートを用います。

これらの経年劣化で漏えいが出る可能性があるため、基本的に 6ヶ月ごとに漏えいがないか検査することが義務付けられています。

エックス線漏えい線線量測定は病院、クリニックなどが自主的に行う検査ですが、作業が煩雑な上、測定に用いる測定器は 1年以内に校正したものが必要となるなど負担が大きく、多くの医療機関では専門業者が代行して検査を行なっています。

検査の結果は報告書を作成して保管します。これは保健所などの医療監視による立入検査でも確認が行われます。