春木メディカルサービス

エックス線漏えい線線量測定はどのような作業をしますか

エックス線漏えい線線量測定は、診療用エックス線装置を使い、実際にエックス線を出しながら漏えい線量を測定します。

エックス線は被写体の有無で散乱線量が変わるため、アクリルと水を使った「ファントーム」を人体の代わりに被写体として使います。

エックス線管球が複数ある場合や、撮影方向が複数ある場合などは、それぞれの照射方向で測定を行います。

撮影条件は各医療機関の通常の使用条件を使います。例えば胸部高圧エックス線の場合は、110~130kV、100mA、0.05sec(5mAs)を目安に、CT であれば 120~140kV、200~300mAs のエックス線を照射します。

アンギオやテレビ寝台の場合は連続で、90~100kV、1.0~2.0mA の透視撮影を行います。

測定は、一人がエックス線装置を操作してエックス線を曝射し、同時に測点でサーベイメータを使って線量を確認します。

これを測点の数だけ繰り返し、エックス線室(管理区域)の外部の任意の点に於いて漏えい線の線量を測定します。

作業は概ね 2~3名で行い、一つの診療室につき 20~40分程度の作業時間が必要となります。

なおエックス線装置の操作は資格を有した社員が行うので、医師・放射線技師に立ち会って頂く必要はありません。